引き手

いただいた糸の整頓をして、
おはし入れを補充制作。

170こ注文を受けたペンケース、
納期が11月中旬なので、
届いたファスナー周辺から制作を開始しています。

その中で、
ファスナーを開いたり閉じたりする部位を、
「引き手」とかばんや業界では呼んでいます。

今回はその「引き手」の作り方について、
書こうと思います。

まず、えいえもん。
この引き手を作るのがすごくお気に入り。
無心に針先に集中して、行うそれは、
OLさんがヨガをした後に、爽快感があるというのに
少し似ていて、出来れば1000こ/日作りたいくらい。
(それは言い過ぎかもしれませんが。)

素材としては、
革やそれ以外の材料を使って作るものですが、
かばんやえいえもんでは、革を使います。
一番使い、強度が必要だと思うからです。

c0160822_16494949.jpg

まず、裁断。
今回は、1cmに幅断ちしてから、
長さ8cmにカット。

そして、糊づけ。
企業にいたときは機械でやっていましたが、
個人なので、ゴムべらを使って手で一つずつ満遍なく、
革用の糊を薄く塗ります。

c0160822_16532131.jpg

糊が半乾きになったら、貼り付け。
ぴったり貼り付けるのは、
餃子のあんをはしを合わせて付けるのに、似ています。

その後、縫製。
今までは#129という色番を使っていましたが、
せっかくいろんな糸があるので、
さっそく#125という同じ茶系の糸を使って見ることにしました。
(微妙な違いですね~。今後間違えないようにしないと!)
c0160822_16534116.jpg
1

この縫製が一番好きな作業中の作業で、
少しでも気を抜くと、こんな感じ。
c0160822_1654317.jpg


ずれて失敗です。
(この失敗したものが、鞭毛虫にみえて、なぜか生き物に感じてしまいます。)

基、
針の太さや、上糸と下糸のテンションの調整、
革(縫い元)を抑えたり、ガイドにそっと合わせたり、、、。
とにかく、集中します。

c0160822_16543396.jpg

よく、一番最初の革のかばんやさんで務めていたときに、
なかなかうまくいかなくて、
(ただまっすぐ縫うだけでも)
先輩に、
「ミシンの声を聞いていないな、山ちゃん。」
と言われていました。
ミシンは自動のようで、とても会話が必要だと今も感じていて、
最近になって、少しずつですが、ようやく
中古ミシンの進くん(私が使っているミシン)と
うまく調子が合うようになってきたところです。

今回の縫製では、予備を合わせて180個中、5つ失敗してしまいました。
まだまだ97%の成功率ですね。

最後に、糸を焼き切ります。
化繊で出来ている糸は、ライターやハンダ小手で、焼いて切ります。
c0160822_1655052.jpg

180こ、まだまだ先は続きます。


何気なく使っているかばんや小物の一部分、
引き手にもこんな作り手のいろんな作業や気持ちがこもっているんですよ~。


なんて、
制作に戻ります!
by ittetsudo | 2009-10-21 16:57 | 制作の現場


東京下町。手作りカバンを自転車で移動販売している、えいえもんの日記。


by ittetsudo

プロフィールを見る

カテゴリ

全体
かばんやえいえもん
販売スケジュール
旅するバッグたち
制作の現場
新作の紹介
えいえもんの普段
メディア掲載
ふるさと高島
トリモジ575

ホームページ

http://eiemon.com/

《商品のご購入にもご利用いただけます。》

記事ランキング