えいえもん今昔ものがたり

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オーダーの制作などもだいぶ一段落してきたので、
のんびりとアトリエ店舗で書類整理や接客などをして過ごしています。
ここ数日、えいえもんを始めた時の事や8年半の行商や制作について、
ふわーっと振り返る回数が増えていて、いい機会なので自分のためにも記事に
してみようと思いました。
名付けて、えいえもん今昔ものがたり~。
現在からどんどん遡っていきますので、最後まで知ってる方はなかなかの古株さんです(^-^9)

さてさて、趣味が旅のえいえもんは、
生地の買い付けという名目で、海外いろいろと行ってきましたねぇ。
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北欧スエーデンやフランス、イタリア、タイ、、、
大きなザックを背負ってのすべて一人旅ですが、現地での素敵な出会いがあったり、
一度だけ飛行機の出発日を間違えて再度チケットを買いなおすアクシデントはありましたが(笑)、
それ以外は、本当に楽しくエキサイティングな経験でした!
上のアクシデントも今となっては貴重な経験ですしね。

生地や革などもいろいろ仕入れました。帰国後はそれを使って鞄を限定で作って
全国のお客様に選んでいただいて、本当にかばん屋冥利に尽きる!エクスペリエンス。
子育ての合間に、これからも買い付けという名の旅をしたいと目論んでいる、えいえもんです。
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(パリの蚤の市や生地やさんで仕入れた生地)

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(フィレンツェの鞄屋さんで購入した革と麻糸)

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(バンコクで仕入れた生地たち)

帰国後に書いたブログ記事は、下にあります!よかったらご覧ください(^-^)
パリ旅2012年・・・http://ittetsudo.exblog.jp/17405185/
イタリア旅・・・http://ittetsudo.exblog.jp/17422097/
タイ旅2015年・・・http://ittetsudo.exblog.jp/23503310/
スエーデン旅・・・http://ittetsudo.exblog.jp/22248023/


3年前には、念願のアトリエ店舗をオープンできたのも、本当にうれしかったです!
「このお店、なくなっちゃうんだねー、寂しくなるね。」と、閉店を公開してから
いろんな方に言われますが、確かに残念です!
でも、次のお店も、さらに素敵なものにできる想像は、今からあって(内緒だけど)
だから未来を楽しみにしていてほしいです(^-^)
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(お店の内装、特に壁面の壁は自分で養生シートをして色も調合して
塗りました。棚も手作りです。お店作りを通して、カバン以外も、
手作りって大好き!と改めて感じる体験でした。)
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(オープン日に記念撮影。ビールは販売していません(笑))
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(えいえもん号が街と違って、凛々しく感じたディスプレイ。)


えいえもんといえば、行商!というくらい、8年半続けたインパクトは自他ともに、
大きいですよね。
そういえば、始めたころの名刺では、えいえもんは漢字で表記していました。
「山内 栄衛門です。」渋いですよね(笑)。
以前、オリンパスさんのストラップやカメラモックのお仕事をさせて頂いたときなど、
大きな会社の受付に私が行きますと、きれいな受付嬢さんに、丁寧に
「高島一徹堂(わたしの会社名)さまですね、伺っておりますが、今日は英衛門さんは
おいでではないのでしょうか?」と真顔で言われたりしました。
やっぱりおじいさんのような名前なので、「私がえいえもんです。」と言っても怪訝な顔を
されてしまい、、、。
作家名っぽく(本名ぽくない)、ひらがなに変更した経緯が2010年ごろからありました。

わかりやすくなったのは良い面もありましたが、一方では、
街で行商中に子供たちに「やーい、ドラえもんがきたー。」と揶揄われたり(^-^9)、
それはそれで、ありがたいなぁと思ったりしていました。

ややや、話が名前のことで長くなってしまいましたが、ここからは
いろんな行商があったなぁというお話。
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行商中は、雑誌の取材もよく受けました。
自分からの売り込みは一切ないのですが、やっぱりインパクト、、、ということでしょうか。
わたしとしては、「自分で作ったものを身の丈で手売りしたい。」と思いついた、これが
えいえもん流店舗。それだけのことだったんですけれど(^^)。
(上の写真は、自転車雑誌の特集で、ながれのかばんやを体験していただく企画のときのもの)
ラジオ、新聞、テレビ、雑誌と今まで60回くらい紹介いただきましたが、
行商のことをメインでされていて、本人としては、なるべく地元滋賀県産の帆布のことを
伝えるべく努力したつもりですが、どうだったかなぁ。
それでも、これをきっかけに、商売を知っていただき今もつながるお客様もたくさん、
いらっしゃるので、ありがたい!と感謝しています。
余談ですが、一番よく取り上げられていたときは近所の方に
「よくテレビで見るよ!なに?選挙にでもでるの?」と揶揄われたりしたのも、この街の
懐の深さだと思っています(^-^9)


街で行商だけじゃなく、いろんなイベントにも声をかけていただき、
出展したりできたのも、本当に感謝です!
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(ecute日暮里でのイベントには、自転車えいえもん号ごと、
改札を通り、会場にピットインしました(笑)
はたから見たらすごい不審者度高し!)
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(このどや顔。)
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(東急ハンズ東京店さんは、3回ほど出していただきました!)
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(東急ハンズ渋谷店では、マネキンまで登場!
えいえもんをまねていただいたのは感謝でしたが、
眉毛の部分を、黒い20㎜テープ使って、極太になっていたのが、
まだうら若きえいえもんには、ちょっと傷ついたのでした。)
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(仙台の三越さんでの出店も3回させて頂きました。
路上とデパートでは、陳列方法も接客も全く違うもので、
接客についてや商品についてなど本当に勉強になる機会に感謝しています!)

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(出店という意味では、始めたころ代々木公園のアートイベントに
出展したことがありました。向かう道中、あまりに上り下りが多すぎて
ハンドルが取れたりとアクシデントもあり、到着することにはへとへとに。
その次の年からは、出店しなかったなぁ。)


そして、イベント以外、やねせん以外でも実は、行商していたことが、あるのを
どれくらいの方が知っているでしょうか?
大好きな街で手売りしたい!と、やねせんで2008年10月に始めたのですが、
初めて3か月後の12月には、「やねせん、人いない、、、事件」がありまして、
無知な私は、イルミネーションもない寺町である「やねせん」に12月に観光の方が
少ないことをその時になるまで知る余地はなく(笑)、安易に「じゃあ、人のいると
ころにいってみよう!」と表参道に20kg以上ある自転車漕いで向かい、キャット
ストリートで販売をしたことがありました。
そこで、「こんにちは!鞄手作りで売っています!」と道行く若者に声をかけるも、
えいえもんの周りには2メートルほど人がさーと、いない状態になり、
同じ商品で同じ売り方でも、街が変わり人が変わると、商売として成り立たないと
いうことを身をもって勉強し、売上ゼロのマッチ売りならぬ、カバン売り成人女性は、
寒さに震えながら惨敗の気持ちで、下町に帰ったこと。
8年半で1回の、勉強になるほろ苦い思い出になっています。
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それでもめげないのが、えいえもん。
引き続き、人の少ない冬の下町を飛び出して、「ビジネスマンに小物を売る大作戦」を
決行したのは2009年2月の事。(今のやねせんは、一年中人が多いですけれど、
このころはまだそこまで知名度がなく(これがよかったんですけれど)、春と秋以外は
人がまばらでした。)
ビジネスマンやOLさんに、11時~14時まで販売するも、皆様貴重なお昼休みで、
歩くスピードも速く、表参道よりは興味をもっていただくも、なかなか売上にはつなが
らず、この2月~3月をもって、有楽町での行商もすることはなくなりました。
いやはや、何事も行動あるのみ!勉強になりました!


一方、いつも一人で行商しているのですが、たまに仲間ができたりしたときもありまし
たね。春先に、「流しの乙女」として、本屋さんやお茶屋さん、パン屋さんの女子たちと、
壱日限りのイベント行商をしたときは、とーっても楽しかったなぁ(^-^)
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ほかには、包丁研ぎのお兄さんと並びで行商したり、野菜を売っているお兄さんんと並ん
だり、APPじゃなくてボールペンのお兄さんとっていうのも、ありましたね!


行商中には、たくさんの差し入れも数えきれないくらい、頂きました!
パン、焼き鳥、ピザとかも(笑)、手作り弁当やお菓子、地方の銘菓や、ジュース、
大判やきもありました。暖かいカレーライスと珈琲とかも。
道行く方に「あんた、幸せな生き方してるね~。」と声かけられたこともありましたが、
本当にそう思いますし、これも下町だからだと感じます。
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(ピザとか通りがかりに、サンタさんかと思いました!)

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(寒い日の焼き芋、心と体があったまりました!)

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(暑い日のおしぼり!、街の方に本当に感謝です!)

お店が持てるまでは、販売は行商だけだったので、真冬と真夏は過酷でした。
真冬は、靴下3枚履いてその上にホッカイロ。体中のホッカイロは、6枚/日。
おかげで重ね着が得意になりましたが、陽の当たる場所を求めて、移動しながらの行商は、
心が折れそうに。でもそれを理由に辞めようとは、まったくもって思ったことがなかった
です。真夏は、軽く命の危機的な脱水症状は何度となくありましたし、女性としては日焼
けがつらかった(^-^9)。今になってその時うけた紫外線で、シミたちがうっすら首
や鼻頭に出ていて、ひょえーって身の毛がよだっています(笑)
あと真夏の差し入れでの思い出に残るエピソードとしては、根津の藍染大通りで販売をし
ているときかなりの確率で、芋甚さんのアイス最中を頂きました。すごくおいしくて大好
きなのですが、半日で4個いただいたときは、お腹の調子がさすがに急降下で、通行人の
方に、冷や汗を抑えながら「15分ほど店番していてください!」と言って、近くの公民
館まで走っていったことがありました。街の方、本当に優しいんです。

エピソードを話すとすごい数あって、何日書いても終わらなさそうなので、ここらで止め
ますが。行商中に出会った、おもしろキャラの人々っていうのも、いつか書いてみたいなぁ
(^-^9)


8年半続けていて、街の様子がだいぶ変わったっていうのもありました。
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(藍染大通り・ヘビ道側。今はマンションが建つ。)

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(上と同じ場所。さらに昔の貸本やさん跡地にて。)

古い建物がたくさんあって、細い路地がたくさんあって、そこに植木を町の人が愛で育てて
いる風景が好きだったので、なくなっていくことは、とても寂しく思いますが、老朽化で
仕方ないのかな。でも、寂しいな。
はじめこの街に訪れた時、「こんにちは~。」って挨拶が行きかい、井戸端会議をする近所
さんがいたり、田舎者の私が、「田舎っぽい!こんな東京ってあったんだ!」と強烈に驚い
たこと、もうなくなり始めている気がします。
街は変わり、人が変わるから、川と同様に、鮮度が保たれて、魅力ある街でいられるって
いう説も、ごもっともと思うのですけどね。
ノスタルジー好きの人が、この街にはおおく集まる気がして、黄昏好きの私もその一人
なので、変わるのは仕方ないけど、もう少しゆっくりして~と心の中で唱えて後ろ髪惹かれる
気持ちで、この街をしばし離れます。


長く長ーく文章を書きました。
思い起こせばきりがないけど、それだけ充実した8年半だったんだと思います!
この街に育てられ、この街に生かされた、えいえもん。
感謝というひとことでは、簡単に表せないです。
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(始めた2008年10月の写真。
商品のラインナップもだいぶ変わりました!)
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出産を機に、この街を離れること寂しいけれど、
これからもずっとご縁とかかわりは続いていきますし、その変化を楽しみにしています!
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鞄づくりも手売りも、おばあちゃんになるまで続いていくので、
振り返るのもいいけれど、これから前を向いて!
引き続き、よろしくお願いいたしま~す!!!
出産後も面白いこと、新たな試み、いろいろ考えていますので、お楽しみに~(^-^)
次の8年半は、どんな素敵な出会いがあるのかな、ワクワクです!!!


千駄木のアトリエ店舗、あと3週間。
悔いのないように、楽しんでがんばります!
ぜひ、おいでくださいませね(^-^)
ビックスマイルえいえもんでした。
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(最後におまけ。
行商を始める1年前から、えいえもんとして手作りオリジナルかばんを
手作り市で販売していた時の写真です。
まだ、自転車ないね。とっても懐かしいな。
やりたい!と思ったことは絶対叶うから、あきらめないで実現してほしいと
思います!
もちろん、支えてくれる仲間がいるからできることで、
そのことへの感謝の気持ちを大切に。)



by ittetsudo | 2017-02-03 16:20 | かばんやえいえもん


東京下町。手作りカバンを自転車で移動販売している、えいえもんの日記。


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